
勝てる情報? そんなんあるか!
※過去の「それはきっとこういう事情」はコチラから!
チワッスあしのです!
パチンコ・パチスロにまつわる答えの出ない疑問にふわっとした形を与えるこちらの企画、今週のネタは「“勝てる”って書いてある記事を読んだら本当に勝てるの?」というもの。
なるほどなるほど!
もうこれ速攻答えに行ってもいいんですけど、みなさんはこれどう思いますかね。
少なくともここを読んでる方の多くは雑誌やらWEBサイトやらで攻略情報的などを読んでからパチンコ・パチスロに挑んでると思います。
その上で年間収支どうですかね。
一説によると日常的にパチンコ・パチスロを嗜んでる人の、およそ80%くらいが年間収支トータルがマイナスだと聞いたことがありますけど、今はパチンコメインの人なんかはもっとヒドイかも。90%くらいはマイナスを叩いてるんじゃないでしょうか。
繰り返しますけどみんな読んでるんですよ。「勝てる」っていう記事。
その上で80%とかの人が負けてるそうなので、知識量ってのが勝ちに直結しづらい時代になってるんじゃないかとオレは思ってます。
昔はね、情報の伝播範囲が限られてたんで、例えば紹介制のグループに入って、その上で有料で情報を購入してる人が勝ってる時代とかもあったわけですよ。ネットとかじゃないですよまだ。FAXですよ。FAXで情報買う時代ってオレは全く通ってないんですけど、そういう時期もあったんだそうです。
今とは情報そのものの価値が全く違う。
例えばSNSっていうのは開いた場なんで、情報の拡散性に優れてる代わりにその情報自体の価値は一瞬で暴落するんです。どんな凄い情報であれ、流出した時点で何もすごくなくなる。そういう意味ではSNS上に「すごい情報なんか何もない」んですね。
それでいうと、2001年頃に起きた「フラグコピー事件」なんかはかなり象徴的な話でした。
あれ、実は発覚するだいぶ前に2chのスロ板でバグ挙動として検証されてたらしいのですが、そこで「こりゃホンモノだ」となった瞬間に住民によってスレが流されて、以降はあんまり公の場では語られなくなったみたいなんですね。
ただ、それを元に独自に検証して「攻略法」として使ってた人もいるみたいで、例えば当時バリバリに専業やっててフラグコピーに関しても「1年近く使えた」つってる人も実際に知ってます。
しかし、人の口に戸板は立てられず。徐々に噂が広がってみんなが知っちゃった時点で、フラグコピーは終わりました。
問題は「どの時点で終わったか」なんですけど、これはいくつかのフェーズに別れてたとオレは思ってます。
よく耳にするのが「Yahooニュースで取り上げられて終わった」っていう話。
実際、フラグコピーについてはこれで知った人が大半だと思いますしだからこそこの説がよく言われるんですけど、実際はその数日前に2ch上で誰かが「アゴ外し打法」として具体的なやり方とともに情報の拡散を開始。
もしかしたらメーカーに補償を促すためにホールの人がやったのかもしれませんけど、パチンコとは無関係のニュース速報系の板でもアゴ外しの話題を見かけるくらいの祭りになってたんで、ここで一気に終わったように記憶してます。
というわけで「使えた」「使えなかった」論争は実はどのメディアで知ったか、という話でしかなく、「使えなかった」って言ってる人は最後の最後にYahooニュースで知った人なんですね。
2chの祭りの時に知った人は恐らく2~3日くらいは試す時間があったはず。
これなんかは「情報」の寿命と拡散の関係性をかなり端的に表してて、1年以上も使えてた人もいれば2~3日くらいの人もいて、その違いは知ってる人の数の違いにほかならない。
つまり! 知ってる人が少ない時代のフラグコピーは知ってるだけで勝てるの文字通り「知ってるだけで勝てる」情報だったんですが、最後のほうは「知ってるからといって勝てる情報じゃなかった」んです。
というわけでそれを踏まえ! 今回のネタである「“勝てる”って書いてある記事を読んだら本当に勝てるの?」についてなんですけど、今の時代は記事読んだだけでは多分無理。だってその情報はみんなが持ってるしなんなら調べながら打てる情報なので。
世知辛い話ですけど、情報そのものが勝率に与える影響はかなり低くなってるはず。だってみんな読んでてその通りに稼働してるからね。
はい、では回答行きます。ドン!
「今の時代の攻略情報は『勝つため』じゃなくて『クソ負けの可能性を減らすため』のものじゃよ!」