
【第30回】「波の荒さ」はどう計る?
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
パチンコの波の荒さを計る指標として、もっともわかりやすいのが大当り確率(の分母)である。
大当り確率1/200より1/300の機種のほうが波荒…と一般的には言えるだろう。
「一般的には」と書いたのは、波の荒さを決める要素は大当り確率以外にいくつもあるからだ。
たとえば、以下の架空の機種AとBのスペックを比べてみよう。
【機種A】大当り確率1/30/出玉500個/初当りごとの平均連チャン数5.0回
【機種B】大当り確率1/320/出玉1500個/初当りごとの平均連チャン数3.0回
機種Aでは、初当り1回の平均獲得出玉は2500個となる(500✕5.0)。
同様に機種Bについて計算すると1500✕3.0=4500個になる。
(以下、4円貸玉・等価交換を前提とする)
機種Aは2500玉(投資1万円分)で30回転まわせばよいのだから、等価ボーダーは3回転/千円という通常考えられない甘さになる。
一方、機種Bでは4500玉(投資1万8000円分)で320回まわればよいのだから、等価ボーダーは320÷18=17.8回/千円と、ごく普通のレベルである。
この2機種はどちらが波荒と言えるのだろうか? どちらも等価ボーダーちょうどの台を打つものとして考えてみよう。
初当り1回の平均獲得出玉だけ見れば、Aは2500個、Bは4500個だから、明らかにBのほうが波荒といえる。
しかしながら、機種Bは320回転まわすのにそれなりの時間がかかり、しかもスタートチャッカーに入るたびに賞球が戻ってくる。スタートが賞球1個でも320個、3個ならば960個も戻ってくるのだ。この戻り玉も打ち込まなければならないので、その分だけ消化は遅くなる。
その点、機種Aは平均30回転で当たるので戻り玉も少ない(スタート以外に賞球がほとんどないものとする)。
どちらも等価ボーダーちょうどという条件なので、Aは千円3回転しか回らない。
ボーダーが甘すぎるだけにスタートに入賞させるのに多くの玉を消費することもあるが、1/320の機種Bより大幅に速いことは間違いない。それに、1回転目で当たる可能性だって33.3%ある。
平たく言えば、Aは吸い込むのも出るのも速いのだ。
では大当り確率以外の複数の要素を考慮してトータルでどちらが波荒かといえば、やはり平均出玉の多いBだろう。
ただし差はそれほど大きくない。大当り確率が10倍以上の差があるが、実質的な波の荒さは2倍にも満たないだろう。
大当り確率だけみれば迷わずBのほうが大幅に波荒だと思われがちだが、条件次第では思ったほどの差がなかったり、逆転したりすることもあるのだ。
さて、以上架空2機種の比較から、波の荒さを左右する要素は「大当り確率」だけじゃない点はお解りいただけただろう。
ボーダーが甘いことも波を荒くする要素になるし、消化時間の速さ、出玉スピードなどの時間的要素もかなり影響している。
しかし、時間的要素は打ち方や釘状態などによっても変動するし、単に波荒度といっても短期的か中長期的かによっても見方が異なる。だからスペック値だけでは理論上正しい波荒度を導き出すことは不可能なのだ。
ただ、シミュレーションにより投資金額、大勝ち・大負け割合など勝敗に関する色々な要素をはじき出すことはできるので、今後もそのような切り口で波の荒さについて分析・解説する機会もあるだろうと思う。
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