
【第142回】4円以外の貸玉料金

貸玉料金は、昔はほぼ全ての店で4円だった。だから等価交換といえば4円交換のことを指し、換金レートが変わっても貸玉料金は4円のままだった。
その後1円パチンコが普及するが、4円に固定されていた料金がついに変動し始めた、という認識ではなく、これはあくまでも「1パチ」という別のゲームという位置づけだった。だからボーダーライン等も「1パチ用」として別途計算されることになった。
消費税が10%になってからは、消費税上乗せタイプのホールが出てきた。しかし上乗せ率ホールによって一律ではない。
私の住む地域周辺では、4パチ系だけで6種類あった。
4.39円(228玉/千円)
4.34円(230玉/千円)
4.31円(232玉/千円)
4.24円(236玉/千円)
4.17円(240玉/千円)
4.00円(250玉/千円)
1パチ系でも8種類あった。
1.25円(80玉/100円)
1.12円(89玉/100円)
1.10円(91玉/100円)
1.09円(92玉/100円)
1.06円(94.4玉/100円)
1.04円(96玉/100円)
1.03円(97玉/100円)
1.00円(100玉/100円)
さらにこんな変則系もあった。
2.00円(500玉/千円)
0.53円(1888玉/千円)
貸玉料金だけでこんなにあった。4パチは4.00円と消費税分上乗せなしなのに、1パチはなぜか1.09円という店も複数あった。
さらに換金レートもホールそれぞれだろう。貸玉料金4円台のホールの大半は換金率4.00円/玉と思われるが、そうでない店もあるはずだ。
つまり何を言いたいのかというと、もはや「4パチ」「1パチ」の2系統だけで語ることは難しい。貸玉料金が多数存在する上、換金レートも複数あるわけだから、既存のボーダーライン表だけでは対応できなくなっている。
遅くなったが、ここからが本題だ。
このようなカオスの中で、ボーダーラインや期待収支についてどう評価すればよいのかを考えたとき、1つの指標を提案したい。
名付けて「相対換金率(%)」。
たとえば貸玉4.00円/4.00円交換の場合、相対換金率は100%となる。貸玉4.31円/4.00円交換の場合、4.00÷4.31÷=0.928となり、相対換金率は約93%となるのだ。
これが何の役に立つのか。次回から何度かに分けて説明していこう。