
【第144回】10回平均確率

本連載では「10日実戦」とか「確率の10倍回した場合」など、「10」関係のテーマがよく出てくる。今回も10界隈なわけだが、今までありそうでなかった切り口なのでぜひお付き合い願いたい。
初当り10回分打った場合、直近10回の平均大当り出現率はいくつになるか?という話である。大当り確率1/320として話を進めよう。
むろん、平均値としては初当り10回分で合計3200回転、平均1/320になるはずだ。しかし調子が良ければ直近10回平均で1/100より良いこともあり得るし、逆に1/500より悪いケースも当然あるだろう。
そこで、どれくらいのムラが起こるのかシミュレートしてみた。大当り確率1/320の台で初当りを10010回発生させて、直近10回の平均大当り確率を出してみた。

その結果、10回分の大当り確率が最も悪かったのは4655~4664日目の1/767.0であった。
初当り10回当てるのに、実に7670回転(通常時のみ)を要したことになる。機種によるが、これは開店から閉店まで12時間打ったとして、大体丸3日打ち続けて初当り10回しか取れなかったということだ。連チャンすれば勝てる可能性はゼロではないが、通常なら大負けのパターンだ。3日間で20万円以上負けて当然だろう
一方、初当り10回分最高大当り確率は8081~8090日目で、なんと1/66! 通常時660回転で10回分の初当りを得たことになる。機種によるが、連チャン数が平均的ならば30数回の大当りをたった3~4時間で得られることになる。
また、初当り直近10回分の平均出現率が1/500より悪いのは全体の5.01%(20回に1度の割合)。1/100より良いのは0.15%(667回に1度の割合)となっている。
では、初当り10回分平均の大当り確率分母±50回転(270~370回転)という平均周辺ラインに収まる割合はどれくらいか? 結果は約39%(2.5回に1度の割合)だ。大当り10回分と見ても、平均値周辺に落ち着くケースはそれほど多くない。
