
パチンコ・パチスロにまつわる答えの出ない疑問になんとなく形を与えるこちらのコラム、今回のネタは「めったに新機種を出さないメーカーの人たちって普段何してんの?」というもの。
オウ! これはなんとも失礼なネタ!
これでいうと象徴的なメーカーに「大都技研」があるんでそれをもとに考えて行きましょうか。大都はいまでこそそんな印象ないですが、4号機の末期は殆ど台を出さない寡作を絵に描いたようなメーカーでした。
理由は簡単で「吉宗」が予想以上の超ヒットしたから。なので次作の「押忍!番長」が稼働開始したのは吉宗のなんと23ヶ月後。んでその番長もヒットしたんで次作の「秘宝伝」も11ヶ月空いてます。
要は、他のメーカーが4号機の駆け込み需要に対応するために新台をバコバコリリースしてる中(※北斗ヒット後のサミーさんすら同じ時期に9作だしてる)、大都は3作しか出しておらず。しかも3つ目の「秘宝伝」は色々あって県によっては未導入のところもあり、当該県においては実質3年間で2機種しか出してないという異常事態。今回のネタに照らせば「仕事してねぇじゃん!」の好例なのです。
んじゃ実際、大都さんがこの期間に何をやってたか。
はい、当然増産分の販売があるんで営業は忙しく働いてたハズですし、広報さんはその販売支援を普段通りしてたハズ。というか、CDも大ヒットしましたし版権管理系の仕事はむしろ平時より忙しかった可能性すらあります。
んで問題の開発チームですが、ここは噂によるとお蔵入りはしちゃいましたけど「吉宗2」を企画・開発したり、あとはソフトメーカーと組んでゲーム版「吉宗」を供給したり、さらに改修機・バージョン違いの「吉宗R」も作ったりしたんで、なんだかんだ「むっちゃ忙しかった」のが実態だと思われます。
もちろんこれはオイラが「そうだったはず」と想像してるだけで実際に当時のメーカーの実態を知る人に話をきいたら「いや、昼過ぎに出社して近所の飯屋でえび天そば食ってスポーツ新聞読んで帰るだけだった」っていうかもしれませんけど、流石にねぇ。それはナイっしょ。
ほんで今回例に出した大都さんの場合は「吉宗ヒット後」という特殊な状態だったんでちょっと勝手が違うっちゃ違う。ヒット作もなにもない状態で単純に何も台が出てない、という状況が一番「このメーカーさんは一体なにしてるんだろう」ってなるんですけど、それはそれで意外と忙しく何かやってるハズ。
例えばすでに市場に出てる台の挙動についての問い合わせとかはむちゃくちゃあるそうですし、聞いた話によるとネット上の個人ブログに書いてある真偽不明の情報にまで「これはホントなのか!」みたいな問い合わせがあるそうです。
場合によっては明らかに嘘と分かるものまで開発さんが対応せにゃならんこともあるとのことで、想像するにバチクソめんどくさい。
あとは普通に全国のどこかでゴトが発生した場合はその対応とかも当然ありますし、当然、表に出てないだけで基幹技術を含む新台やらの開発と、あとは各種企画の適合可能性をさぐるための勉強会みたいなのはずっとやってるわけで。
要は何もやってないように見えて、メーカーはなんだかんだいっつも忙しくしてると。そんな感じだそうです。
もちろん繰り返しますけど実際に寡作メーカーさんをよく知る人に話しを聞いたら「いや、別になんも」っていうかもしれませんが、多分それは謙遜!
はいというわけけで今回のネタである「めったに新機種を出さないメーカーの人たちって普段何してんの?」に対応する答えがコチラ! ドン!
我々が確認できる成果物なんてものは、めっちゃある仕事のほんの一部に過ぎないのです。
と、今週はここまで! 5号機の最初の頃ってメーカーさんも死ぬほど忙しかったろうなぁと、なんとなく調べ物しながら思いました。