【第100回】パチンコは楽しければいいのか?
本連載もいよいよ100回目。
これまで多くのネタを取りあげてきたが、そのすべてに「パチンコで勝つため」という不動の目的がある。
ゆえに、当連載ではパチンコ収支に影響がある話題しか扱わない。
あの機種は面白い、つまらないとか、リーチや演出がどうのこうのとか、どこのホールはサービスが良いとか、店員の女性が魅力的…等の本質から逸れた話題はすべて排除している。
なぜそこまで勝ちにこだわるのか?
答えは簡単。勝つ方法が存在するからだ。
いくら負けても痛くないというお金持ちは別として、普通の人はパチンコで負け続ければ厳しい状態に陥るだろう。勝つ方法があるならば自分もぜひそれを習得してみたいと思うのは自然な欲求である。そして本連載はそのような人には大いにお役に立つはず。
しかし一方「所詮娯楽なんだから楽しければいいじゃん」的な考え方の人も少なからずいる。
私は疑問に思う。本当に楽しいのか?
給料を使い果たし、家賃まで使い込み、挙げ句の果てに借金地獄になっても楽しいのか?
借金地獄まで行かなくても、小遣いの大半をパチンコにつぎ込み、余裕のない生活をしている人も少なくないはず。中には家が買えるほどの金額を溶かしている人もいるだろう。これが本当に楽しいのか?
もし絶対に当たらないパチンコがあったら?
「当たるかも」「勝てるかも」が楽しさの源泉であって、それがないパチンコは絶対に楽しくないのだ。
真逆に、大当り確率1/1で連チャン率100%の台があったとしたら? 閉店まで出玉が止まらず、軽いハマリすらない。
儲かるのは嬉しいが、これはもはやゲームでもギャンブルでもない。出玉の回収作業を1日中休まずしているだけ。楽しいのはせいぜい最初の1時間ぐらいで、それ以降は苦役でしかない。
このように、絶対に勝てるのも、絶対に負けるのも、どちらも楽しくない。
ではどういう場合に楽しいのかというと、勝ったり負けたりが最も楽しいという結論に落ち着く。パチンコ店はその心理をうまく利用しているわけだ。
勝ったり負けたりしているうちはいいのだが、ホールは商売なので搾取する。だからだんだん負けが込んでくるパターンが多い。また、大負けばかりでいい所なしというケースもよくあるだろう
勝ったり負けたりしながらマイナス方向へ導かれればホールの思うツボになる。負けが込んで経済的に問題が起きてしまえば、もはや「楽しければいいじゃん」なんて言っていられなくなる。
だが、打ち手に正しい知識があれば努力次第では勝ったり負けたりしながらプラス方向へ底上げできるとしたらどうだろう?
これこそ最強に楽しいパチンコと言えるのではないか? 本連載をその手助けとして活用いただきたい。
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