【第56回】ハマリの発生率
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
確率抽選には、結果として「波」らしきものは存在するが、それは何らかの規則や法則に基づくものではない。たとえどんな幸運や不運が起ころうとも、それはタマタマ起こったものであり、事前にそれを予測するのは不可能だ。もし予想が当たったように思えてもそれも単なる偶然であり、ずっと予想を当て続けることは不可能である。
であるから、ハマリももちろん「予測」することも避けることもできない。
ただ、ハマリの発生確率を計算することはできる。
たとえば1000回転ハマったと場合、それがどれくらいの確率で起こるのか。初当りを100回引いたとすれば、うち何回ぐらいが1000回転以上ハマるのかを計算することは可能である。
前回「ハズレを引く確率」というのを説明した。大当り確率/320の台ならば、319/320がハズレ確率になる。ハマるということは、このハズレを連続で引くことに他ならない。
以下同様に1/320の台を前提に話を進める。
まず「1回転まわして当たらない確率」は、もちろん319/320になる。パーセントに直すと99.69%となる。
裏を返せば1/320(0.31%)は1回転で当たることになる。
では2回転まわして当たらない確率はというと、319/320を2回掛け合わせればよい。
(319/320)✕(319/320)
= 0.9938 = 99.38%
裏を返せば0.62%は2回転以内に当たることになる。
同じ要領で10回転でも100回転でも1000回転でも計算できる。
たとえば確率通りの320回転まわしても当たらない確率は
(319/320)³²⁰=36.73%
となる。
同様に、320回転以内に当たる確率は100%からこれを引いて63.27%と計算できる。
1000回転まわしても当たらない確率は319/320を1000回連続で引くわけだから、
(319/320)¹⁰⁰⁰と計算すればよい。
結果は4.37%となる。
これは、初当りを100回引いたとすればそのうち4回強が1000回転以上のハマリになることを意味する。
また、「初当り◯回に一度」という表現に変換するには100%÷4.37%と割り算すればよい。結果は22.87となるので、つまり初当り約23回に一度の割合で1000回転以上ハマるという意味になる。
次回も引き続きハマリ関連のネタを予定している。
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