【第53回】実証!確率ムラの世界
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
大当り確率1/320の台で10回の初当りを引く…という実験をパソコン上でしてみた。
ここでは確変や時短は無視し、通常時からの初当りのみに着目している。
初当りを10回引くまでに要した回転数を列挙したのが以下の数値だ。
178
693
166
744
268
56
81
213
924
191
最初の10回はこのようになっている。
ごらんのように81回転という早めの当りから924回転というハマりまである。
10回分の平均初当り確率は1/351となっており、本来の確率1/320よりも1割程度ヒキが弱かったという結果だ。
では次の10回分を見ていただこう。
550
83
1100
138
340
429
614
433
174
202
100回転以内の初当りは一度だけ。500回転オーバーが3回、うち1回が1000回転以上とハマリが多い。10回分の平均初当り確率は1/482と、元確率より5割程度悪くなっている。
ではお次の10回。
424
62
36
17
100
196
87
119
85
700
今度は一転して100回転以下での大当りが5回もあり、しかも50回転以内が連続で出ている。確率分母以上ハマっているのは2回しかない。10回分の平均初当り確率は1/183とかなりヒキが良くなっている。
ただ、気をつけてほしい。前の10回でヒキが悪かったから反動で今度は良くなった…と考えるのは誤りである。ヒキが悪いのもタマタマならば、ヒキが良いのもタマタマなのだ。どちらのタマタマが来ても全く不思議ではない。悪いタマタマが連続で来るケースも当然あるものと覚悟しておこう。
では次の10回分。
310
818
16
201
415
255
42
62
19
93
どうやら、良いタマタマが連続で来たようだ。
100回転以内の当りが10回中5回を占め、一度大きめのハマリがある以外はどれも比較的早く当たっている。10回分の平均初当り確率は1/223とかなり良い。
ちなみにこの次の初当り10回では平均1/409、その後は1/288、1/180、1/520、1/428と続いている。
このように1/520の次に1/428が続くなど、「悪いタマタマ」が続いた例もしっかり確認された。
こんな感じで大当り10回分×10回、計100回分の初当りを引いたところで100回分の平均初当り確率を出してみると1/332となった。これは元確率の1/320付近におおむね落ち着いたと言っていい結果だ。
ただし、初当り100回分引いても元確率から1~2割ズレてしまうこともあるだろう。2割というと1/256~1/384と結構幅広い。
結論としては、初当り100回分引いた場合、なんとなく元確率付近まで収束する場合が多いが、「付近」と言ってもその幅は結構広いということになる。
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