パチンコを長いこと打っていれば、大ハマリや大連チャンはもちろんのこと、普通に生活していたらなかなかお目にかかれない「人」との遭遇まで……。本当に不思議なことが起こるもの。

ましてや、人より長くホールに滞在することが多い「パチンコライター」はそんな場面を一度や二度は見ているハズ。

そこで、ホールで「こんな珍しい場面に出くわすこともある」ということをお伝えしていこうというのがこの『パチンコ ホールで遭遇した珍事』！

ちなみに……今回明かす珍事はあくまで各ライター陣が体験した出来事。編集部とは一切関係ありませんのであしからず。

……要は、昔の思い出話なので「編集部に何か言われても今更何かできるワケがない……」ってことです。どんなことでも、時が過ぎれば語れる思い出！

人は誰しも、あの時こうしておけば良かった。なんで、こうしなかったんだろう。高校のとき好きだったあの子に告白しておけば良かった。などなど、後悔することがあるだろう。

自分にもある。

あれは今から10数年前。いつものパチ屋で、『CRびっくりぱちんこあしたのジョー』を打っていたときの事だ。

背後のシマから、なにやらファンキーな匂いがしてきた。いや、美味しそうな匂いと言った方が良いか。

振り向くと、後ろのカド台に座っている兄ちゃんが牛丼を食べながら打ってるやんけ！

しかもサイズは並ではない。あれは大盛り以上だな。（←どうでも良い）

当時は何か食べながら打ってる人もチラホラ見かけた時代だが、牛丼は初めて見たぜ……。匂いと相まってビジュアルのパンチが強い！

そして、打ってる機種を確認すると、『CRぱちんこキン肉マン』!!　キン肉マンといえば牛丼保留。

……もしかしてこの兄ちゃんは、キン肉マンを打っていて牛丼を食べたくなったのではないのか？　そんな疑問が頭をよぎり出すと、気になって自分の台に集中できない。

聞きに行くべきか？　いや、でも知らない人にパチ屋で話しかけるのはちょっと……。てな感じでモジモジしてたら、その兄ちゃんは牛丼を食べ終わってから少しして、居なくなってしまった。


拝啓
あのとき聞きに行かなかったおかげで、俺はいまだに気になってます。
3年に1度くらい思い出します。

でも、今回改めて文章にしたら、割とどうでも良いことだという事にも気付きました。

おしまい。