※『秋山良人のエナコラム』過去の連載まとめはコチラから。

ハイエナクソ芸人である秋山的に、一番困る質問は「好きな機種は何ですか？」こちらです。

これはお仕事で聞かれることもあれば、ホールで声をかけてくれたお客様に聞かれることもあります。確かに好きな機種はありますが、それはあくまでも喰えたとか、拾えるからであって趣味打ちで終日打ちたいわけではありません。

だから基本的には「期待値のある台が好きです」と答えるのですが、この質問の厄介なところは仕事関係の方にこう返すと、先方的には好きな機種のコラムを書いてほしいとか、動画に出てほしいのに、それがないなら他にライターにお願いしようとなって、そこまで来ていた仕事がいただけなくなる場合があります。

そして、ホールで声をかけてくれた一般の方には、何か素っ気ない感じになって、後々SNSで「ハイエナやってる芸人の秋山ってマジ調子に乗ってるよな～。ホールで会ったから好きな機種聞いたら、期待値のある台とか言って濁されたわ～。芸人としてもライターとしても中途半端なのにマジムカつくわ～。あんな中途半端なヤツより、芸人辞めてライターだけでやってる山ちゃんボンバーとかニッタ･ロビンソンの方がマシだわ～」とか書かれかねませんからね。

一番面白い時のニッタ兄さんと、収録のエンディングで犬のフンを踏んで、それを掃除してくれたおばさんに、何故か記念にサインしてくれと言われ対応する山ちゃんボンバー兄さんです。もちろん、お二人とも芸人は辞めていません。僕の大好きな大先輩です。

所詮はハイエナですから、台の面白い面白くないより期待値を優先してしまうので、好きな機種と言われてもこれと決められないんですよね。

ただ、勝ちやすい機種と勝ちにくい機種があるので、今ホールにある機種を例に挙げながら分類して紹介します。あくまでも秋山個人の見解ですから悪しからず。

1月のMVPはこちらの『パチスロ幼女戦記』さんです。

ハイエナは設定狙いと違って一発勝負。しかも条件が満たされないと打てないので、試行回数は機種の人気や稼働次第で大きく変わります。そんな中で、投資を抑えながら下ブレに歯を食いしばって上ブレるのを待つわけですから、必ず上ブレと下ブレにチャレンジできる「AT」というスタートラインに立てる機種は、勝ちやすい機種になります。

逆に言うと、『HEY！エリートサラリーマン鏡』のように、まずはボーナスを引いて、そのボーナス中に○○％でATに入れて的な台は、上ブレと下ブレにチャレンジする前に終わる可能性があるので、ATというスタートラインに立つのが難しいですよね。そういう台は、ハイエナ的には勝ちにくい機種になります。

もちろんホールでの高稼働で人気があるのも分かりますし、機械割的に設定狙いの専業さんが狙うのも分かります。あくまでもハイエナでのお話ですからね。

お次はこちらの『沖ドキ！GOLD』さん。

これに関しては、ホール状況とライバルのレベルで大きく変わるので一概には言えませんが、秋山の状況だと沖ドキ好きのライトユーザーさんが多く、ヤメ時を正確に把握していないのでお宝台が空くことがあります。

さらに、何度か宵越しの天井を経験しているので据え置き傾向なのですが、ライトユーザーさんはリセを想定していて朝は200Gまで動きますし、さらにハマるとある程度の知識がある人が400Gまで回してくれます。

そういう台の宵越し天井狙いや、そのまま有利区間切れ（これに関しては諸説あるので、調べる際は注意）まで打てたりするので、かなり美味しい状況です。

逆に言えば、『パチスロ バイオハザード RE:2』や『パチスロ 新鬼武者2』のように、情報が浸透しているうえにゲーム数ハマリをメインに拾う機種は、期待値のある台が空きにくい傾向があります。もちろん、スルー回数やゾーンでも狙えるので秋山は拾えていますよ。あくまでも情報の浸透度とユーザーのレベルでの例えですからね。

いかがだったでしょうか？ 期待値が同じでも機種の仕様によって勝ちやすい機種と勝ちにくい機種があることは分かっていただけたでしょうか？

さらに、仕様は勝ちにくい機種でもホール状況やライバルの有無で勝ちやすい機種になることもあるので、知識武装とホール状況の把握を常に意識しましょう。

では最後に今回の内容を簡単にまとめると、山のようにある機種の中で、ちゃんと立ち回り、ボンバーのような上ブレを待ちましょう。我々はニッチな存在で、タバコと同じように疎まれます。ローリスクで勝てる可能性もありますが、前任者にビンタされる危険もあったりなかったり、それでも前を向いてソングでも歌って生きているヤツの名前がハイエナです。これからもいっぱい出して勝ちましょう。このコラムのおかげで勝てた方、いつか会う機会があったらお酒でも奢って下さい！