【第20回】玉減りのダメージ
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
第16回から前回(第19回)まで、「エヴァ咆哮」を例にボーダー計算に必要な考え方とその方法を説明してきた。
しかし、まだやり残していることが2つある。
1つは「電サポ中の玉増減」、もう1つは「STor時短終了後の残り保留」である。
前者については、電サポ中1回転あたり0.5個減として計算している。
後者は、残り保留4個と仮定している。
そこで今回は、前回の予告通り電サポ中の玉増減ついて説明しよう。
エヴァ咆哮では、総回転数のうち平均約51%を電サポ(STまたは時短)が占めている。
たとえば確変・時短コミコミで1日3500回まわしたとすれば、そのうち電サポがなんと1750回転も占めてしまうのだ。
ということは、電サポ中1回転あたり1個減ならば1日に1750個の損失が出る計算になる。今回は1回転あたり0.5個減なので893個の損になる。貸玉4円とすれば3570円分に相当する。
これが毎日積み重なれば膨大な額になることは想像に難くないだろう。
当たらなければ電サポもないので玉減りもしない。逆に、出たときほど電サポが多いので玉は減る。
たとえば、何万発も出して大勝ちしたとしても、玉減り分がなければ実はあと1万円勝っていた…という風に、客が喜んでいるうちにひっそり搾取されているのだ。
ではエヴァ咆哮を例に具体的な玉減りの計算に移ろう。
まずはST時(163回転・1/99.4)。
途中で当たれば163回転フルに回さないわけなので、平均消化数を計算する必要がある。
ST中に当たる確率は
=1-(1-1/99.4)^163=0.807593
≒80.76%
これを確率分母に掛ける。
=99.4✕0.807953
=80.2748回
残り保留4個分も含めると81.0408回となる(残り保留の計算方法については次回具体的に説明する)。
つまり、ST163回転のうち実消化分は平均で80.275回転となる。
初回当りがSTの場合、これが5.2629連チャン(前回算出)続くので、
81.0408✕5.2629
=426.51回転
これがST連チャン時の平均電サポ消化数になる。
次に時短だが、
時短中に当たる確率は、保留4回転も含めると
=1-(1-1/319.7)^104
=0.278061=27.8061%
時短の平均消化回数は先ほどのST時と同じ考え方で計算する。
319.7✕0.278061
=88.8961回
つまり時短1回につき平均88.8961回転消化するのだ。100回転に満たない理由は、途中で引き戻す場合があるからだ。
というわけで次回は最後の仕上げ。
電サポ中の玉減りを考慮したボーダーラインを算出する。
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