【第83回】1円パチンコ(その3)
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
「貸玉250個あたりのボーダーライン」という意味では、4パチでも1パチでもボーダーラインは同じである。
しかし1パチの場合、250個単位で玉を貸すホールはほぼ存在しないため、パチマガでは1パチの場合「200円(200個)あたり」でボーダーを算出している…と、ここまでは前回説明した。
では、「250個ボーダー」を「200個ボーダー」に換算するにはどうしたらいいか?
実はとても簡単である。
4パチで250個は1000円分。200個ならば800円分になる。
だから単純に800/1000=8割分まわればいいのだ。
たとえば4パチの等価ボーダーが千円20回転の場合、1パチならば、
20×0.8=16回転(200円あたり)
がボーダーラインとなる。単純な理屈である。
4パチの等価ボーダーが千円18回転ならば、1パチの200円ボーダーでは
18×0.8=14.4回転
となる。
さて、ならばホールではどのような営業になるのだろうか?
一般的に4パチの等価交換の場合、ボーダーラインマイナス1.5~2回転程度で営業することが多い。マイナス3回転になれば立派なボッタクリ営業と言える。
ところが1パチの場合、現実問題としてボーダーマイナス3回転クラスのホールは珍しくない。それは決してボッタクリではなく、ホールの経営上それくらい絞る必要があるからだ。
それもそのはず。売上が1/4になってしまうのだから、同じ利益率のままでは利幅も1/4になってしまう。
しかしながら人件費、家賃、機械代、電気代などの経費は1パチになっても変わらないのだから、利幅が1/4になったらとてもやっていけない。
だからこそ1パチの場合、どうしても4パチに比べて回転率を絞らなければならない。
前々回(第81回)、1パチで本当に「少ない投資で長く遊ぶことができているのか?」と問いかけた理由はまさにここにあるのだ。
1パチだからといって漫然と遊ばず、ちゃんと回転率を把握しながら打たなければ「遊べない」「勝てない」という1パチの罠にはまってしまうことになる。
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