
あのメーカーは今!?② 高砂&アビリット
はじめに
虚心坦懐の「あのメーカーは今!?」、第2回。
3号機時代、虚心が1000枚抜き攻略打法(→リンク)で非常にお世話になった「ドリームセブンjr.」を手掛けたメーカー高砂電器産業。
そして4号機時代、A500タイプのストック機で人気を博した「鬼浜爆走愚連隊」を関連会社シスコン(当時)が手掛けて大ヒットさせたアビリット。


パチスロの一時代を築いたといっても過言ではない会社でしたが、その高砂やアビリットという名を、今ではまったく聞かなくなりましたね。
一体どうなっちゃったのか? 今回はそんな高砂、アビリットについて解説していきたいと思います。
「高砂電器産業」から「アビリット」、そして…
高砂電器産業株式会社がパチスロ事業へ参入したのは1981年。先輩のプロから良く聞かされたチェリー抜きで有名な1号機「ワンダーセブン」を世に生み出しました。その後、2号機「ウインクル」、3号機「ドリームセブン」などを発表。
4号機時代には、液晶もない時代にタイアップした「ダブルオーセブン(裏モノ多めw)」や人気ロックバンドEUROPEのファイナルカウントダウンをボーナス中の音楽に取り入れた「トリプルセブン」などを発表しました。


躍進は続き、2000年には東京証券取引所、大阪証券取引所の各1部に上場しました。当時、パチンコパチスロメーカーで上場している企業はまだ珍しかったので、強烈なインパクトがありました。
2005年には社名を「アビリット」に変更し、パチンコ事業へも進出(※それまでもOEMで他メーカーの機種開発は行っていた)。幻の珍台「CRやばいよ哲ちゃん」もアビリットでしたね。

時代を先取りし過ぎましたね(笑)。
パチスロの方ではこの頃、冒頭でも触れたように、4号機「鬼浜爆走愚連隊」の大ヒットなどがありました。
しかし、5号機時代になるとパチンコ・パチスロどちらも販売不振が続くように。そんな中、2010年。アビリットに弱り目に祟り目な災難が降りかかります。
「鬼浜爆走紅蓮隊 爆音烈士編」でのゴト事案(→リンク)が発生したのです。

この事案に伴う特別損失の発生などにより経営状況は深刻に悪化。
そこで、2011年にアビリットはコナミ(当時)の傘下に入ることとなりました。そこから約5年間、「KPE」というブランドで機械をリリースしてきましたが、2016年にメーカー名を「コナミアミューズメント」に変更して現在に至ります。
つまり、高砂はアビリットは今のコナミアミューズメントの礎となった会社だったんですね!
まとめ
虚心的には「ドリームセブンjr.」のような名機たちが非常に懐かしい。コナミアミューズメントさんのお力で、復活させて欲しいものです。
(c)MASEKI