前回の続き。いきなり読んでもわけわかめなので前々回、ぜめて前回から読んでくれ。

で、このパチンコ、おもにLT機の粗さでとんでもない上ブレも下ブレもを生み出すが、業界はこの事実をあまり見ていない。見るのは基本ひとりひとりのデータじゃなく全国データだからね。

だが、これが大問題なのである。

メーカーからしたらLT機の方が売れるからLT機ばっかり作る。これは当たり前だ。

ホールは売り上げはあがるし、差玉も見せられるし、稼働もいい、なんなら回さなくても座るLT機を望む。

至極当然ではある。でも彼らは「個別」で見ることをしない。全体のトータルしか見ない。

またトータルで帳尻が合えばいいと考えているはずだ。そうじゃなきゃここまで客足は遠のかない。トータルで帳尻が合えばいい、という営業をメーカーもホールもしてきたから台単価も跳ね上がったし、一時間あたりのユーザーの負け額も1100円まで跳ね上がった。減った客の帳尻を単価アップで補ってきたから客がどんどん減っているのである。

トータルで見るたとえとしては、仮に「売り上げ3000万、粗利200万」という数字があったとしよう。この結果だけを見て今日もまあまあだったな、数字取れてるな、と考えるわけだ(稼働率ももちろん見るが)。

前回も言ったが、私の直近の4か月のトータル収支は-30万、1か月-75000円、時給-400円。この数字だけ見れば「全然遊べてる」わけだ。自分でも実は驚いている。途中コンプリートしたり100万凹んだりしてるのにだぞ？

だがっ！ここに至るまでのブレが大事で、1か月半で100万も負けたら普通はパチンコに使える金が尽きたり心が折れたりするわけで、そこでゲームオーバーなのよ。

「上ブレもあるからいいだろ」って業界人もいるだろうね。ライターとか言いそう。

だが、ブレも上下に大きすぎては打ち手がついてこれなくなるし、粗利コントロールも難しくなる。

ブレはなければだめだ。時給-400円といっても毎時キッカリ100玉ずつマイナスになるパチンコなんて地獄だろう。パチンコはスランプが上がったり下がったりの高低差を楽しむものでもある。でもその高低差が大きすぎてもダメなのである。

LT機、というジャンルはそりゃあもちろんあるべき。必要だ。だが、このジャンルに依存する営業、このジャンルがメインになる営業をしていては未来はない。

下ブレを食らった人から脱落していくからだ。で、上ブレもあるから一気に人が消えるわけじゃない。じわりじわりと減っていく。

で、減っていく(パチンコをやめてしまう)人たちもヤメたくてヤメるのではない。物理的に行けなくなるor精神的に病んでいけなくなる。

そしてパチンコと距離を置いているうちにパチンコ熱が冷めてしまい戻ってこなくなるのである。

だからこそ、P機ユニコーン2くらいのブレ幅のパチンコがメインになったほうがいい。

LTはやりすぎている。