パチンコの「大当り抽選」のように、抽選確率がはっきりと判ってるゲームというと、他にどんなものを思いつくだろうか？

一番シンプルでわかりやすいのは「サイコロ」（1/6）や「コインの裏表」（1/2）あたりだろう。

今回は後者、コインを投げて裏表を当てるゲームについて考えてみよう。1/2と究極にシンプルな確率抽選でどれくらいのムラが出るのかが見ものだ。

むろん、意図的に狙えないよう投げ方等に十分なルールを設けるものとする。

以下、裏表表裏表裏裏表表裏表…などと書いていては紛らわしいので、

表＝○
裏＝×

とシンプルに表記する。

まずコインを１回投げた場合、出る目のパターンは、
1) ○
2) ×
の２通りだけである。

２回投げた場合は…
1)○○
2)○×
3)×○
4)××
の４通りとなる。

では４回投げた場合は？
○○○○
○○○×
○○×○
○○××
○×○○
○×○×
○××○
○×××
×○○○
×○○×
×○×○
×○××
××○○
××○×
×××○
××××
このように16通りとなる。

【Q１】４回投げた場合、全て○（表）になる確率はいくらか？

【A１】上の図をみて判るとおり、「○○○○」は16通りのうち１つしかない。つまりその確率は1/16（6.25％）になる。

ではこのような問題はどうか？

【Q2】４回投げた場合、○×どちらかが３回以上出る確率はいくらか？

【A2】これも上の図を見ると、○が３回となる組み合わせは４通り、×３回もまた４通りある。さらに○４回と×４回もそれぞれ１通りずつあるので、合計10回となる。よって○×どちらかが「３回以上」出る確率は10/16（62.5％）となる。

このように、裏表ゲームを16回おこなった場合、表か裏のどちらかが３回以上出る確率は６割を超えている。つまり1/2という確率においてその程度の偏りはごく普通にあるということだ。