
【第132回】ボーダーと時間

ボーダーラインはあくまでも収支チャラのラインを計算するだけのものであり、いくら勝てるか(負けるか)を計算することはできない! …と前回説明した。
ご存じかと思うが、ボーダーラインを計算するためには、大当り確率、確変割合、大当り出玉数、当選時の振り分けなど、その機種固有の設計値(スペック)が必要になる。
ここで誤解しないでほしいのは、このような設計値から計算できるのは等価交換のボーダーだけである(ここでいう等価交換とは、玉貸料金と交換レートが同じであることを指し、必ずしも4円でなくてもよい)。
等価ボーダーとは、いわば出玉率100%のラインのこと。等価以外だと、出玉率100%では収支がマイナスになってしまう。
たとえば、投資金額1万円で回収2500玉ならば出玉的にはチャラになっている。しかし3円交換とすると回収額は2500玉×3=7500円となり、収支は2500円のマイナスになってしまう。
よって等価以外のボーダーを計算するには、このマイナスを埋めるための時間と回転率を求めなければならない。つまり、スペック値だけではなく「消化時間」という概念が必要になるのだ。

かりに等価ボーダーが17.0回/千円とすると、3円交換で現金投資のみボーダーは22.7回/千円となる。その差は5.7回とかなり大きい。
パチマガ掲載のボーダーラインは6時間実戦として計算されているが、これは現金投資と持ち玉遊戯の状態が混在し、合わせて6時間ということになる。もし現金投資と持ち玉状態が半々(50%‐50%)ならば、ボーダーは17.0回と22.7回の中間で約19.9回となる。
すでにお気づきの方も多いだろうが、これが持ち玉比率という概念である。等価以外のボーダーを算出する際には持ち玉比率の算定が必須なのだ。
しかし持ち玉比率はスペック値から機械的に計算できるものではない。同じ機種でも回転率や釘状態等のアナログ要素の影響を受けるし、また、打ち手のスタイルなど人間的要素もある。
そんなこともあり、持ち玉比率は実戦やシミュレート結果を参考にして経験的に導き出すのが通例となっている。
ともかく、勝負計算には消化時間という概念がすべからく関与してくることを絶対に忘れてはならない。

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