
【第131回】ボーダーラインの決定的弱点

パチンコで勝つための理論というのは、そのほとんどが確率論で説明がついてしまう。その確率論を用いた代表的な考え方がボーダーライン理論である。
しかし、パチンコでいくら勝てるか(負けるか)を見積もる場合、ボーダーライン理論には大きな弱点がある。その弱点とは何か?
仮に、大当り確率やボーダーラインが同じ2つの機種があるとする。ここでは機種A/機種Bと呼ぶことにしよう。
たとえば機種Aで等価ボーダーを5回転超える台を見つけたとする。ただ、この機種はデジタル消化が異常に遅い。通常時は時間あたり180回転しか回せない(途中で大当りがなく、休まず1時間回し続けた場合)。
一方、機種Bでは等価ボーダーを3回転超える台を見つけた。こちらはデジタル消化が比較的速く、時間あたり300回転まわすことができる。
さて、より「勝てる台」は機種A・Bどちらか?
単純にボーダーライン比ならば機種Aが優れていることは疑いないが、それだけでは比較できない要素がある。それが「時間」だ。

機種A・Bとも等価ボーダーラインは千円あたり17.0回とする。よって機種Aは千円22回転、機種Bは千円20回転となる。大当り1回の出玉は双方とも1400個と仮定すると、トータル確率は機種A・Bともに1/95.2となる。
では4円貸玉として、A・Bどちらがトクか計算してみよう。
大当り1回の出玉(1400個)でトータル確率分(95.2回)まわした場合、玉はいくつ残るか?
計算すると、機種Aでは318個残り、機種Bでは210個残る。つまり大当り1回ごとにこれだけの純利益が出ることになる。むろん、機種Aの方が回転率は高いので、大当り1回分の純利益はAの方が上だ。
しかし消化速度は機種Bの方が速いので、1日に取れる平均大当り回数はBの方が多い。消化速度から計算すると、約12時間打った場合の大当り回数は機種Aで約17回、機種Bでは約28回とかなりの差がある。
ここから1日の純益玉数を計算すると、機種Aは約+5400個、機種Bは約+5900個。そう、逆転してしまったのだ。
ボーダーラインはあくまでも損益分岐点であり、時間の概念が一切含まれていないため、損得の幅までは算出できないのだ。したがって、勝負計算において時間の概念は絶対に無視できないのだ。


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