機種名だけではどんな機種なのか想像もつかず(!?)、あまりにもクセが強すぎたために(!?)、どこにも記録が残っていないような迷機を取り上げるこのコーナー。
今回取り上げるのは、「CRぶっとびハリケーン」(2002年・マルホン)だ。
それでは、レッツラゴー!!
役モノ振り分けは3分の1以下!?
スルーチャッカーが禁止されたことで世紀末には絶滅しかけていた第3種=権利モノだったが、新世紀になって新基準機登場とともに生まれ変わり、2001年より新生権利モノが続々登場。CRまわるくんSP(DAIDO、現ビスティ)、CR連発花火(ニューギン)、CRダイナマイ娘(Daiichi)、CRダンスタイム(西陣)、CRキングホー助(平和)、CRギンギンタクシー(豊丸)…などなど。そんなムーブメントの中でマルホンより登場した権利モノが本機「CRぶっとびハリケーン」シリーズだった。
まずはゲーム性からおさらいして行こう。
ハネモノ同様に、まずはオトシ(GO!)に玉が入れば(Step①)電チューが2回開閉(Step②)→電チューに拾われた玉がセンター役物内回転体の始動口に入賞すればドットデジタルが変動開始する(Step③)。カタログには「回転体振り分け率1/3」と書かれているものの、もちろんホール状況にもよるが実際は1/4の方に近かったと思う。
ドットデジタルは1ケタで、図柄が1~8までの数字8つ。このうち「3」か「7」停止で権利発生となるのだが、上のようにリーチアクションも多彩で、ノーマル以外ならどれでもそこそこ期待できた(Step④)。また、リーチの前に出現率は低めだが予告アクションが発生することもあった。
いずれも大当り中は右打ちで権利を消化(Step⑤)。出玉はスペックにより異なる。
スペックは3種類あり、まずは「超大型ハリケーン」スペックの「CRぶっとびハリケーン」。大当り確率約1/15.8→約1/5.2、賞球数5&15、確変突入率1/2・以後1回継続・リミッターなし、出玉は約2000個(9C×16R)。図柄「7」で確変、「3」なら通常だ。
「大型ハリケーン」スペックの「CRぶっとびハリケーン大警報」は、“大警報”が付いているものの、実際は出玉少なめタイプで、大当り確率は約1/15.8→約1/5.2で同じだが、賞球数5&13で出玉は約1700個(9C×16R)。図柄は同様に「7」で確変、「3」なら通常(確変突入率1/2・以後1回継続・リミッターなし)。
「中型ハリケーン」スペックの「CRぶっとびハリケーン爆風王」は確率甘めの約1/9.8→約1/3.9、賞球数5&15、確変突入率1/2・以後1回継続・リミッターなし…だが、「7」なら確変+16Rで出玉約2000個獲得できるものの、「3」なら1R通常で約100個止まり。超荒波と言えるラウンド数変動タイプで、確率が甘くなっている分メリハリが強化されており、本シリーズにおけるまさに“ぶっとびスペック”だったと言える。
当時、同時期にホールに登場した「CRギンギンタクシー」や「CRキングホー助」がチャンスタイムタイプだったのに対し、本機は確変搭載タイプだったからか、人気もそれらほどはなく、設置も非常に少なかったと思う。攻略効果に関しても、「ギンタク」や「ホー助」にはいろいろあったのに対し、「爆風王」のみあったようななかったような…。いずれにしても設置が少なすぎて試すまで至らず。個人的にもどちらかと言えば「ギンタク」や「ホー助」の方をよく打っていたクチなのでね。ただ、本機のドットアクション自体はとてもオモロかった……数少ない思い出だけどね。今となっては、とにかく設置を全然見かけなかった記憶しかないかな~。
<つづく>
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