【第54回】ハマリの美学(?)
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
妙なタイトルだが、これが何を意味するのかは読み進めるうちにきっとわかっていただけるだろう。
たとえば「1000回転以上ハマったことが何度あるか?」と色々な人に聞いて回ったとしよう。なお、データカウンタで900回ハマリの台を拾って100回転まわした…等は無効であり、あくまでも確変や時短を除き自力で1000回以上まわし、なおかつ当たるまで打ったものとする。
【回答例1】
1000回転なんてハマったことはほとんどないね。第一そんなに打たないし、傷が深くなる前にヤメる。
この種の回答は、軍資金が少なく、打つ時間が短い人がほとんどだ。運良く出た場合でも少しハマったらヤメるのが通例で、大きなハマリを食らう前にきっぱりヤメられた自分を褒めてあげたいタイプ。
【回答例2】
1000回ハマリ?たまにやらかすよ。この前なんて激アツの〇〇予告と△△リーチを5回もハズしたよ。さすがにあれはホールの遠隔操作を疑いたくなったな。
アツい予告やリーチが時折出るのでついヤメられずハマってしまったことを暗に言い訳しているパターン。この種の回答をする人はオカルト志向者が多く、ハマってしまった自分を正当化し、理解や同情を求める傾向にある。
【回答例3】
1000ハマリ?そんなのしょっちゅうだよ。何度あるかと聞かれても数えきれない。そういえば一昨日は朝イチから44000円突っ込んで1112回転でようやく当たったと思ったら単発だったよ。
1000回程度のハマリなど別に珍しくないとでも言いたげな、いわばハマリ自慢のパターン。具体的な回転数と投資金額を出すのは、回転率の良い台を打っていることをさりげなくアピールするためである。
さて、以上3つの回答例では、1000回転以上のハマリ経験が最も少ないと答えたのは【回答例1】で、最も多いと答えたのが【回答例3】である。
また、ハマリを最も嫌ったり恥ずかしがったりしているのは【回答例1】、逆にハマリを恥ずかしがるどころか自慢する傾向にあるのは【回答例3】となっている。
ではこの3パターン回答から「勝ち組度」を私が診断してみたい。
勝ち組度診断
【回答例1】勝ち組度ほぼ0%
【回答例2】勝ち組度10%
【回答例3】勝ち組度95%
はい。かなり白黒ハッキリした結果になっているでしょう?
つまり【回答例1】のような人種は勝ち組である可能性はほぼゼロと言っていい(プロがカムフラージュでわざと素人のフリをしている可能性もないとは言えないが)。
さらに【回答例2】も勝ち組である可能性はかなり低いと思って良い。ただ、プロでも「アツい演出ハズレ自慢」が好きな人は少なくない(笑)。
そして【回答例3】だけは勝ち組可能性が極めて高い。毎日のように長時間稼働していればそれだけハマリに多く遭遇するのは当たり前。ハマリを避けようとせず、乗り越えて勝つのが本当の勝ち組というわけだ。乗り越えるためには当然、回転率の高さがとても重要になってくる。
というわけで、プロやセミプロにとってはハマリも勝つための道程の一つに過ぎないのだ。だからこそハマり方にも流儀がある!
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