ハネモノや一発台ではもちろんのこと、デジパチでも最近では盤面だけでなく筐体のあらゆるところに設置されてきた「役物(役モノ)」。
中には“ギミック”と呼ばれて巨大化したり、パチンコの進化とともに現在に至るまで発展し続けてきた。
そんな「役物の世界」を振り返るのが、このコーナー。
今回取り上げるのは、「CRセブンレイ」(2003年・銀座)だ。
それでは、GO!!
今世紀初頭を沸かせた斬新極まりない台枠!!
今回は「役物(役モノ)」というよりも、台枠そのものについて語りたい。バイクのアクセルのようなレバー式ハンドルを装備した「メガボックスモデル(MEGABOX MODEL)」という名の台枠を身に纏い、デジタル×アナログの融合=7色ドット×リールユニット(ドラム)を表示部に搭載した、発売当時においては“業界初”づくしのパチンコだったのが本機「CRセブンレイ」だ。
ハンドルのアップはこんな感じ。
カタログには「プレイヤーの筋肉疲労度が半減する事を公的機関にて実証済み」と書かれていたが、実際は上の写真のように持つとバイクのアクセルとは逆に回すため、ぶっちゃけ疲れた。
当時の個人的な最適解は、「ハンドルの先っぽをつまむように3本指(※親指・人差し指・中指)でひねる」だったような気がする。こうすると疲労度は軽減したと思う…というか、実際問題5本じゃなくて3本指で回してるんだから、そりゃそうか。力はそんなにいらなかったってことだな。もっとも、昔はハンドル固定に対してゆるゆるな状況だったので、ハンドル固定してしまえば話は別。一円玉がちょうどよかったのはココだけの秘密だ。
また、当時のパチンコの台枠には「上皿」と「下皿」があるのが普通だったが、本機はこの受け皿を一体化していた。これにより、既存の台枠よりも多くの玉を貯めることができたらしい。個人的にはこの辺の記憶は曖昧だが、その数年後に京楽はウルトラセブンや仕事人Ⅲで下皿のない枠を出しているワケだし、意外とコレも時代の先駆けだったんじゃないかな。
はたして演出の方はというと、
以上、一部を掲載したが、実際に演出は結構多彩だった。
回転開始時には左右スベリや戻り・同時停止などのアクションが存在し、本体のランプが高速点滅する連続予告「ラッキーチャンス」や「フラッシュチャンス」という当時は「再抽選」と呼んでいた確変昇格演出もあった。
また、盤面上部の7色LEDは連チャン数により色が変化し、5連チャン以上はレインボーになるなどの視覚的演出もあり、とにかく“業界初”もの尽くしの台で、登場する時代が早すぎた感は否めない。
まったく気にならないとは思うが、スペックは「TK」が大当り確率1/359.7→1/71.9・出玉約2100個・1/2確変・1回ループ・確変終了後に時短100回のハーフ時短タイプ、「NH」が大当り確率1/356.3→1/71.3・出玉約1900個・1/2確変・1回ループ・すべての大当り後に100回時短付きのフル時短タイプだった(※いずれも3・5・7揃いで確変、R・A・Y揃いで通常)。
この台に感動した人は当時どれくらいいただろうか!? 少なくとも自分はわざわざK県の設置店まで打ちにいったので、感動できた…。
ただ、その後登場した「けろけろけろっぴ」も含め、この枠の機種が人気になることはなく、時代の波にもまれて露と消えていくことになる。
<つづく>
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