ボーダー±0回転の台を10日間打ってもそう簡単にはチャラ付近には落ち着かないものだが、だからといって延々と勝ち続けたり負け続けたりすることもない…と前回説明した。

ではボーダー+3回ならどうだろうか？　他の条件は前回同様、e北斗10、4円等価、1日12時間実戦でシミュレートする。

まずは1日単位の結果から。

■1日単位の収支ムラ　20.3回／千円（20000日）
1日の平均収支…+16400円
勝率…52％
平均投資額…47600円
5万円以上勝つ割合…32.2％
10万円以上勝つ割合…16.8％
5万円以上負ける割合…24.5％
10万円以上負ける割合…5.7％

1日平均16400円勝てる台だが、勝率は52％と5割をわずかに上回る程度だ。ツボにハマったときの大勝ちで稼ぐタイプなので、勝率はそう高くならないのだ。

約3日に一度は5万円以上勝てるが、5万円以上負けてしまうことも約4日に一度ある。10万円以上勝てる日は約6日に一度もあるが、約18日に一度は10万円以上負けてしまう。

やはり波荒機なのでボーダー＋3回の台でも安定して勝てるとはお世辞にも言えない。

ではこれが10日単位になればどうか？

■10日単位の戦績　20.3回／千円（10日間×10000回）
10日平均収支…+16万6000円
10日トータル勝率…74％
10日最高勝ち額…+125万9500円
10日最高負け額…-59万2500円
50万円以上勝つ割合…10.2％
30万円以上勝つ割合…28.6％
10万円以上負ける割合…14.0％
20万円以上負ける割合…6.2％

注目してほしいのは「10日間トータル勝率」だ。

1日単位の勝率は52％だったのに対し、10日間トータルの勝率は74％に爆上がりしている。つまり1日単位ではアテにならなくても、10日単位ならある程度アテになることを意味する。むろん、20日、30日…100日と積み重ねるにつれ確実性は100％に近づいていく。

…とはいえ、ボーダー＋3回の台を10日間打ってもマイナスになってしまう割合が26％もあるのは波荒スペックゆえ。普通の1/320タイプならば20％以下になる。

また、10日間のトータル収支が+30万円を超える割合が約29％もある。前回掲載したボーダー±0回転の場合は約13％なので、2倍以上に上がっていることがわかる。

10日間トータルで20万円以上負ける確率も、ボーダー±0回転の時に約22％だったのに対し、ボーダー＋3回転では6.2％と激減している。

波荒機は10日間打っても安定性に欠けることは否定できない。かといって10日打てば1日単位の荒れ具合がだんだん緩和されてくるのもまた事実。なかなか期待値に寄り添ってくれないことは多々あるが、だからといって期待値からどんどん離れていくことはまれだと思ってよい。