【第22回】玉減り考慮のボーダーライン
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
前回は閑話休題だったので、話を元に戻そう。
玉減りを考慮したボーダーラインの計算方法である。
題材は引き続きエヴァ咆哮で行く。
ここでは電サポ中1回転につき0.5個減とする。
基本的な流れとしては「初回ST」と「初回時短」の場合に分けて計算し、そのあと振り分け率に応じて平均化するというやり方になる。
前々回(第20回)で平均電サポ消化数を算出した。
ST163回転の場合、平均消化数は80.2728回(残り保留4個も含めると81.0408回)。
初回STの場合はこれに平均連チャン数5.2629回を掛けて、全部で426.5064回転まわすことになる。
電サポ1回転あたり0.5個減ならばこれに0.5を掛けて、ST初当り一度につき213.253個のマイナスになる。
次に初回時短の場合、平均消化回転数は(残り保留4回転込みで)88.8961回と第20回で計算した。
時短中に引き戻す確率は27.8061%(残り保留4個込)だが、引き戻せない場合は88.8961回転で終了となる。
一方、引き戻した場合はST確定なので5.2629連チャン分のST消化が上乗せされる、
これを計算式で表すと、
=88.8961+0.278061+426.5064
=207.491回
これが初回時短時の場合の平均電サポ消化数である。1回転0.5個減ならばこれに0.5を掛けて103.745個のマイナスになる。
そして最後に、「初回ST」と「初回時短」の平均を算出する。
ST59%、時短41%だから、
=213.253✕0.59+103.745✕0.41
=168.355個
これが初当り1回の平均玉減り個数となる。
ところで第19回では玉減りを考慮せず、初当りごとの平均出玉数を4810個と計算した(より正確には4810.51個)。
ここから玉減り分の168.355個を差し引けば、「玉減り込みの平均出玉数」は4642.16個と算出できる。
ここまで来れば、第16回の等価ボーダー基本計算式に当てはめるだけ。
=319.7÷(4642.16÷250)
=17.21回
玉減り込みの等価ボーダーの計算はこれでおおむね完了であるが、残された課題があと1つある。
「残り保留」の計算方法について今まで詳説していなかったので、次回はそれについて解説する。
【訂正】
第19回の終盤部分で、玉減り時の平均獲得出玉4565個と書きましたが、これは4645個の誤りでした。
さらに初回時短後の残り保留を計算に入れていなかったため、減らない場合との差約250個というのは168.355個の誤りでした。
※いずれも修正済みです。
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